土用の丑の日にうなぎを食べる由来と、美味しいうなぎの見分け方!

今年2021年の土用の丑の日は、7月28日(水)。
夏のこの時期になると、無性にうなぎが食べたくなってくる方も多いはず
そういえば、なぜ土用の丑の日にうなぎを食べるのか由来をご存知ですか。
美味しいうなぎが食べられれば、由来なんて知らなくていいよ。旬だからじゃないの?
と思われるかと思いますが、実は面白いきっかけで鰻を食べるようになったのです。
また、せっかく値の張るうなぎを買うのなら、スーパーなどの店頭でうなぎを購入する際に役立つ、美味しいうなぎの見分け方もぜひ知っておきたいところ。
そこで今回は、土用の丑の日にうなぎを食べるようになった由来に、気になるうなぎの旬や栄養とカロリー、プロ直伝の美味しいうなぎの見分け方をご紹介したいと思います!
土用の丑の日にうなぎを食べる由来と意味
土用の丑の日に 『 うなぎ 』を食べる風習ができたのは江戸時代。
エレキテルで有名な、平賀源内が発案したのがきっかけだと言われています。
あるうなぎ屋が本来、冬が旬だったうなぎが夏に売れず困っていると相談すると、
源内は 「 本日、土用の丑の日 」 と書いた張り紙を店先に掲げるように提案します。
というのも当時、夏バテには “ う ” から始まる食べ物が効くという言い伝えがあったからです。暑い夏を乗り切り備える為、体に良いものを食べる食い養生というものですね。
※関連記事:土用の丑の日に食べる『 うなぎ以外の”う”のつく食べ物と行事食 』
そのうなぎ屋が繁盛したのを見て、他のうなぎ屋も真似をしたのが、丑の日にうなぎを食べる由来だと言われています。面白い由来ですが、うなぎの旬って冬なの!?と驚いてしまいませんか。
うなぎの旬はいつ?天然うなぎと養殖うなぎ
うなぎの旬は天然と養殖で違います。土用の丑の日に食べられるうなぎは、5月〜8月の夏が旬の養殖うなぎがほとんどなのだそうです。天然物はもちろん美味しいのですが、近年うなぎの養殖技術が向上した事で、一年中美味しいうなぎが食べられるようになってきています。
そして、天然うなぎは秋から冬の寒い時期が旬で、越冬するために脂が乗った美味しいうなぎになるそうですが、年々漁獲量が減ってきています。養殖でも天然でも栄養豊富なのは変わりませんし、好きな時にいつでもうなぎが食べられるのは、嬉しいことだと思います。
※関連記事見出し:簡単に “ うなぎ ” と “ あなご ” の違いについて
うなぎの栄養とカロリーについて
うなぎには体に良い栄養がいっぱい含まれています。ビタミンA、ビタミンB郡、ビタミンD、ビタミンE、DHA(ドコサヘキサエン酸)にEPA(エイコサペンタエン酸)、ミネラルなどがとても豊富。
夏バテ解消に嬉しい疲労回復効果のほか、皮膚を健康に保つ美肌効果、脳卒中や高血圧の予防などに役立ってくれます。またDHAとEPAが血液中の中性脂肪を減らす働きもし、血液をサラサラにする効果も期待できます。しかもこんなに栄養豊富で以外にも低カロリーなんです。
カロリー(100g) | |
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うなぎ(生) | 255 kcal |
うなぎ蒲焼 | 293 kcal |
うなぎ白焼き | 331 kcal |
ハンバーグ | 223 kcal |
ステーキ | 333 kcal |
ハンバーグやステーキとほぼ変わりませんし、脂が乗っているうなぎが低カロリー?と疑問に思ってしまいますが、うなぎの脂肪は 「 不飽和脂肪酸(EPA・DHA) 」 といって、コレステロールを抑制してくれる良質な成分なのだそうです。
食べ方の調整は必要だと思いますが栄養豊富で、成分の効果も健康や美容にも良いのでダイエット中にも最適かもしれません。知れば知るほど、うなぎって素敵な食材です。
購入するその前に!美味しいうなぎの見分け方
身がふっくらと厚くて、皮の柔らかいうなぎってとても美味しいですよね。
でも、スーパーの売り場でうなぎを見比べても、いまいち違いが分かりません。
そんな時の見分け方は(※腹開き)、うなぎのお腹のあたりの薄い肉の部分をチェックしてみましょう。薄皮の端までのび上に巻いていると皮が柔らかく、下に巻いていると硬い皮のうなぎです。
さらに、全体的に幅広で表面がザラザラしているうなぎが、しっかりと中まで焼けていて美味しいうなぎです。幅が狭く締まって、盛り上がりすぎているもの・焼きがあまいものは、身や皮が硬かったり特有の臭みがすることがあります。
スーパーなどの店頭で、美味しいうなぎを購入したい時の参考にして下さいね。
まとめ
いかがでしたか?土用の丑の日にうなぎを食べる由来は。旬の時期以外のうなぎの販促だったという説をご紹介しました。ですが栄養面などから考えても、うなぎを夏に食べるのは実に理に適っているんですね。土用の丑の日は美味しいうなぎを食べて、今年も暑い夏を乗り切るスタミナをつけたいものです。