うな重とうな丼の違いを知ってる?うなぎは脂を落とすとあなごになるのか?
暑くなってくるこの季節、無性に食べたくなる夏グルメといえば、脂の乗った美味しい
『 うなぎ 』ですよね。土用の丑の日を機会に、うなぎを楽しみにしている方も多いと思います。
そんなうなぎですが、お店に行くとほとんど「うな重」と「うな丼」の両方がメニューに載っている事に気付きます。今まで深く考えた事が無かったのですが、器以外に違いがあるのでしょうか?
また、うなぎとソックリの見た目で蒲焼きや白焼きなど、同じような調理をされる事も多い『 あなご 』との違いも気になります。なんとなくあなごの方が、脂はさっぱりしている感じですよね。
そこで「うな重」と「うな丼」の違いや、あなごとの違い、うなぎの脂を落としたら
『 あなご 』になるのかなど、ちょっと気になる、うなぎのあれこれを調べてみました。
Contents
うな重とうな丼の違いを考えてみた
まず、うな重とうな丼の違いを知るために、それぞれの情報をまとめてみました。
うな重とは?
うな重とは重箱の中にご飯を入れ、鰻の蒲焼きを乗せてタレをかけた日本料理です。
なんとなく高級なイメージを抱く方も多いですよね。
『 うな重 』とは文字通り鰻が重なった状態、鰻重ね(うながさね)を意味するとして「ご飯+うなぎ+ご飯+うなぎ」と、交互に二段重ねにしたものを指す場合もあるようです。
さらに下の段に白いご飯、上の段に蒲焼きが入った二段お重タイプのものもあります。タレの量を調節したり別々に食べたい方には、こちらも嬉しいですよね。
うな丼とは?
うな丼は丼に入れたご飯の上に、鰻の蒲焼きを乗せた日本料理です。うな丼は江戸時代、大久保今助という人物が考えたと言われており、元々、うなぎの蒲焼きとご飯は別々の皿で食べられていたそうです。
ある日、今助が沼のほとりでのんびり鰻を食べていたら、渡し舟に乗り損ねそうになります。慌てた今助はご飯の上にうなぎを乗せて、お皿で蓋をして舟に乗りました。そして対岸に着いた今助が蓋を開けて食べようとすると、ご飯の熱で蒸されたうなぎがとても美味しくなっていたのです。
これをきっかけに、江戸でうな丼が大流行したのが始まりだそうです。
うな重とうな丼の違いの結果を出してみた
どうやら、うな重とうな丼の大きな違いは食器のようです。お重か丼かの違いで味は一緒なんですね。ただ、値段はうな重の方が高い傾向にあります。
うな重には肝吸いやお新香が付いていたり、高級な器を使うからというのが理由のようですが、鰻の大きさや質で差をつけているお店もあるみたいですよ。
なんとなくパッと食べたい時はうな丼、じっくり味わいたい場合はうな重というイメージの違いもあります。味は一緒なのに、食べるシチュエーションや料理名も変わるって面白いですよね。
簡単に“うなぎ”と“あなご”の違いについて
うなぎとあなごの違いはずばり” 種類 “です。同じウナギ目ですがうなぎはウナギ科、あなごはアナゴ科だそうです。見た目はソックリでも、調べてみると両者は違いだらけでした。
例えば、あなごは海で一生を過ごすのに対して、うなぎは川から海に出て産卵し、孵化すると川に戻ってきます。栄養面でもうなぎはあなごの二倍のビタミンがあるんです。
味の特徴から違いを考えてみると、うなぎのほうが脂が多くコッテリしているのに対し、あなごはサッパリしていて淡白な感じがします。ニョロニョロの見た目が似ているだけで、全く別の魚だと分かりました。
スタミナがつく栄養がいっぱいのうなぎ、低カロリーでヘルシーなあなご、どっちも美味しい魚なのは共通しているのですが。
うなぎは脂を落とすとあなごになるのか?
[youtube-adds id=”https://www.youtube.com/watch?v=U-l_i5bbDHg” player=”3″ style=”sh-2″ colorbg=”FFFFFF” colortext=”FFFFFF”]上記でも紹介したように、うなぎとあなごの味の大きな違いは、脂が多いか少ないかです。では、うなぎの脂を落としたらあなごの味になるのでしょうか?
動画では脂を落としたうなぎと、普通のあなごを目隠しして食べ比べていますが、
うなぎ特有の味があって、脂を落としても「 サッパリしたうなぎ 」になるという結果が出ています。
普段、うなぎとあなごを食べ比べる機会はなかなかありませんが、実際にやってみると味も違うんですね。やはり違う魚ですから、うなぎがあなごになる事はないようです。
まとめ
暑い夏に食べたい、うなぎについての雑学をご紹介しました。昔から日本人に愛されてきたうなぎですが、知らない事もたくさんありますし、色々考えてみるのも楽しいですね。
栄養満点で美味しいうなぎは、ちょっと贅沢したい日にもぴったり。天然物の旬は秋から冬にかけてですが、養殖物は年中ほぼ品質もかわりませんし、夏はうな重やうな丼で夏バテ防止。スタミナを付けて、今年も夏を乗り切りたいものですね。