土用の丑の日はうなぎだけじゃない!?うなぎ以外の”う”のつく食べ物と行事食

土用の丑の日にうなぎを食べるのは、土用の丑の日に“う”のつく食べ物を食べるという風習からきている事をご存知でしたか?昔はうなぎに限らず、様々な食べ物が食べられていたんだそうです。また 「 土用の食い養生 」 といって、土用の丑の日に食べる行事食もあるんです。
どちらも、夏バテ気味な体を元気にしてくれる、嬉しい食べ物がいっぱい!
そこで今回は、今年の夏を乗り切る参考にもしたい、土用の丑の日に食べる“う”のつく食べ物と、三つの行事食をご紹介したいと思います。
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土用の丑の日に食べる“う”のつく食べ物
うなぎ
土用の丑の日に食べるものといえば 『 うなぎ 』 は外せませんよね。うなぎには疲労回復効果があり、夏バテにとっても良い食べ物といわれています。特に、ビタミンAが豊富で美肌効果も期待できちゃいます。
他にも様々なビタミンやミネラルが含まれていて、実は低カロリーなので、ダイエット中の女性にもおすすめです。さらに脳梗塞や心筋梗塞を防ぐ成分も含まれているので、子供から大人まで家族揃って食べたい食べ物です。丑の日の贈り物にも喜ばれますしね。
※関連記事:土用の丑の日にうなぎを食べる由来と、美味しいうなぎの見分け方!
うどん
つるつるっと夏バテの方でも食べやすいうどんも、土用の丑の日にぴったりな食べ物です。冷やしうどんに夏野菜を添えて食べるのもおすすめですし、とても消化が良いので疲れた胃腸にも優しいです。個人的にですがこしがあり、釜玉など食べ方のバリエーションが楽しめる讃岐うどんはいかがでしょう。
梅干し
梅干しには、夏バテに効果があるクエン酸の他に、疲労回復効果のあるリンゴ酸やコハク酸もたっぷり含まれています。また、酸っぱい梅干しには胃液を分泌される働きがあり、弱った胃腸の消化吸収を助けてくれます。
おにぎりにしたり、少し熱を加えて甘みを出して豆腐の上に乗せたり、白身魚の上に梅肉ソースとしても良いですね。
ウリ科の食べ物
夏にはきゅうりや冬瓜、ゴーヤなどウリ科の食べ物が旬を迎えます。ウリ科の食べ物はカリウムが多く含まれているなどの共通点があり、夏の熱がこもりがちな体を冷ましてくれる効果が期待できます。
たたききゅうりのピリ辛和えや、少し手間ですがきゅうりの種を取り除いて、軽く塩をふったり味噌を付けたり、とろみがあるおだしの冷たい冬瓜煮、苦みがあるゴーヤを天日で乾燥させてゴーヤチップスにして、ピリッと辛みを効かせたトマトソースでいただくのも美味しいですよ。
土用の丑の日に食べる三つの行事食
土用餅
古くから土用の入りには食べられてきた 『 土用餅 』。餅を小豆あんで包んだ、現在のかたちになったのは江戸時代からで 「 あんころ餅 」 とも言われます。
お餅は力持ち(餅)、あずきは厄除けに通じ、夏を無病息災で過ごせるといわれています。毎年土用の丑の日が近くなると、和菓子の老舗のとらや(虎屋)や、菓子メーカーの六花亭など、様々なお店から土用餅が販売されています。
土用しじみ
冬が旬の寒しじみとは別に、夏に旬を迎える 『 土用しじみ 』 は栄養価が高く、肝臓の働きを助けてくれる事から、「 土用しじみは服薬 」 と言われ昔からよく食べられてきました。
もちろん土用の丑の日だけでなく、しじみはたくさんのミネラルやビタミン、オルニチンなど体に嬉しい成分が多いので、普段の食事にも積極的に取り入れたい食材ですね。
土用卵
卵は昔からうなぎと並んで、滋養がつく食べ物として重宝されていました。
夏風邪や肩こり、頭痛、冷え性など夏に起こりやすい不調に、卵の良質なたんぱく質や必須アミノ酸が効きます。
卵は 「 完全栄養食 」と言われるほど栄養価が高く、色んな料理に使えるのも嬉しいですよね。夏は食べるものが偏りがちになり栄養がアンバランスになりやすいもの、丑の日に土用卵としてに食べられていたのも頷けます。
まとめ
“う”のつく食べ物って考え出すとたくさんありますね。特に昔から食べられている、うのつく食べ物は、夏の体に嬉しい栄養がたっぷりですし食べやすい物ばかりなので、積極的に取り入れたいところです。
土用の行事食にしても例えば、しじみ汁や卵料理にしてうなぎに添えれば、ますますスタミナが付きそうですよね。夏バテには食べるのが一番!今年の夏はたくさん食べて元気に乗り切りましょう。