骨盤ベルトの正しい巻き方と選び方!つける時間は一日つけっぱなし?
妊娠中の腰痛や恥骨痛など、骨盤のゆがみによる様々なマイナートラブルに悩まされる妊婦さんにとって、『 骨盤ベルト 』 は必需品になっています。
そんな骨盤ベルトですが、産後まで長く使う物なので、最初のベルト選びがとても重要になってきます。そして、正しい巻き方をしないと全く効果がなくなる事も。
こう聞くと骨盤ベルトって、付けるのが難しい?選び方は?つけっぱなしで生活しなくちゃいけないの?なんて不安な点がいくつか浮かんできます。
そこで今回は、妊娠が分かったらぜひ取り入れたい骨盤ベルトの巻き方や選び方、
つける時間について調べてみました。快適な妊婦ライフを送るための参考にして下さいね。
Contents
妊娠中や産後まで、用途別の骨盤ベルトの種類
一口に骨盤ベルトと言っても、様々な種類や商品があります。付け方や素材、効果がそれぞれ違いますので、自分に合った物を選ぶようにしましょう。
ベルトタイプ(支えるタイプ)
有名なトコちゃんベルトのような、妊婦さんに最も人気の支えるタイプのベルトタイプは、妊娠中や産後の腰痛や恥骨痛などに効果絶大。ゆるんだ骨盤を支え、腰を安定させてくるのが特徴です。
また早産や逆子防止にも効果があり、妊娠初期から使用できるのもポイント。ダイエットなどに適した、クロス型ベルトも支えるタイプです。
ガードルタイプ
ガードルタイプの 「 履ける骨盤ベルト 」 は、自分で巻くのが面倒な方や、産後の引き締め用におすすめです。ただ、他のベルトタイプと比較すると骨盤矯正は弱めです。ちなみにガードルタイプの骨盤ベルトは、産後用として様々な下着メーカーからも販売されており、産後1〜3ヶ月から使用できる物がほとんどです。
仙腸関節ベルト(固定タイプ)
大きく開いてしまった産後の骨盤ケアに適しています。骨盤を固定させる効果があり、グラグラする骨盤の固定や、ギックリ腰の予防や恥骨痛、仙腸間接痛がある方にぴったりです。
効果的な骨盤ベルトの、正しい巻き方と付ける位置
骨盤ベルトは、正しい巻き方で効果を発揮します。妊娠中や産後に悪い影響が出ない為にも、正しい骨盤ベルトの巻き方を覚えておきましょう。付ける時は、しっかり巻く場所を確認して装着します。
まずは実際に触ってみて、骨の位置を知る事から始めましょう。ベルトのタイプによって巻き方は異なりますが、ここでは一般的な、トコちゃんベルトのような支えるタイプのベルトの巻き方をご説明します。
① 恥骨結合
始めに恥骨を結合している、恥骨結合という軟骨を探しましょう。
両手をひろげて親指をおへそに置き、そのまま真下にさげていきます。
親指が硬い部分に当たれば恥骨結合です。
② 大転子
次に大転子という骨を探します。恥骨結合を探し当てた状態で、両手を体に沿って水平に横移動しましょう。太ももの付け根にある大転子は、太ももの付け根あたりに手を置き片足ずつかかとを上げてみると、丸い出っ張りが動くのですぐに分かります。
③ 上前腸骨棘
そして上前腸骨棘。上前腸骨棘は両手を腰に当てると人差し指あたりにくる大きな骨の事です。骨盤ベルトは、この上前腸骨棘にかからないように付けます。
◇ 巻き方については、整体院の院長の方の動画もぜひご覧ください ◇
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④ 骨盤ベルトを正しい位置(ライン)にかける
3か所の骨が確認できたらまず、お尻を包むようにベルトを後ろから前に回します。
次にベルトが大転子の出っ張りと、恥骨結合のラインにかかる位置に来るようにし、
上前腸骨棘の下にある、くぼみ部分にかかっているかを確かめます。
⑤ 仰向けになり骨盤高位の姿勢になる
片手でベルトをまとめて持ち、クッションなどを腰の下に当てて膝を立てた状態で仰向けになり5分ほど安静にします。この姿勢を 「 骨盤高位 」 と言って、子宮や内臓を正しい位置に戻す効果があります。
⑥ 最後にベルトの位置を再度確認しながら、そっとベルトを締る
この時、恥骨の辺りに手を入れてみて、すっと入るかを確認します。
キツく感じた時は締めすぎです、心地よいと感じる強さに調整しましょう。
⇒※締めすぎは血液などの流れが阻害され、腰痛やむくみ、痺れといった原因につながりますので注意が必要です。
ちなみに、初めて装着すると 「 こんなに下に付けるもの? 」 と驚かれるかもしれませんが、これが正しい位置です。ちょっと大変ですが効果的にする為にも、毎回必ず横になって骨を確認して付けて下さいね。
骨盤ベルトの上手な選び方・サイズの測り方
妊婦さんや産後の方が、ベルトタイプの骨盤ベルトを選ぶ際には、自分の骨盤の状態を知る事が大切です。激しい痛みには、それぞれに特化した骨盤ベルトを選びます。
骨盤ベルトには、マイナートラブル全般をカバーできる物も多いので、口コミを見て選んだり、付けやすさで選ぶのも良いと思います。ただ、安価すぎたりデザイン重視の物は、あまりおすすめできません。
そしてサイズを選ぶ際には、妊娠している現時点でのヒップサイズをメジャーでしっかり測るようにするのがポイント。矯正力を強くするために、小さいサイズを選ぶのはNGです。
一般的には、巻き方でご説明した 「 骨盤高位 」 の状態になり、軽く腰を浮かせて大転子の部分にメジャーを当てて測ります。※この時、素肌に近い薄着の状態が、正確に測れるので良いです。
ただし、立った状態で測る、両方の平均値でサイズを決めるなど、メーカーによって測り方が違う場合がありますので、必ず購入前に確認するようにしましょう。
※関連記事:妊婦さんは骨盤ベルトをいつから使うと効果的?産後はいつまで?
骨盤ベルトを付ける時間は一日つけっぱなし?
骨盤ベルトは、ひどい腰痛の方や子宮頸管が短くなっている方などは、寝ている間やお風呂でもつけっぱなしの方が良いそうですが、それ以外の方は重力の負担の大きい、日中活動する時だけでも大丈夫です。
産後は2ヶ月くらいかけて徐々に付ける時間を減らして、骨盤を安定させる筋力を付けていくようにするのが大切になります。必ずしも24時間寝る時まで、つけっぱなしにする必要はありません。
あなたにピッタリのベルトが見つかりますように
骨盤ベルトの選び方や巻き方、装着時間についてご紹介しました。
妊娠中から産後まで使う物なので、しっかり選びたいですね。巻き方も、最初は少し難しく感じるかもしれませんが、慣れてくると感覚でずれに気付くようになりますし、日常生活で不便に感じる事もなくなってきます。
何より骨盤ベルトを付ける事で、腰や恥骨の痛みが和らいで楽ですし、骨盤をしっかり支えられている感じが気持ち良いので、妊婦さんにぜひ試して頂きたいです。