七夕伝説は色々!日本と中国の七夕物語の違い!子供が簡単に分かる読み聞かせのポイント
『 七夕伝説 』 といえば、織姫と彦星を思い浮かべる方が多いと思いますが、日本や中国には、色んな七夕の物語があるってご存知でしたか?実はあまり知られていない七夕伝説もあるんです。
そこで今回は、中国、日本、それぞれの七夕伝説をご紹介したいと思います。
子供への読み聞かせにもぴったりですし、日本と中国の違いや共通点を知ると面白いですよ。
子供が簡単に分かりやすいように、子供向けに物語を読み聞かせるコツもお届けするので、ぜひ参考にして下さいね。知れば大人も七夕がもっと魅力的に感じると思います!
Contents
中国の有名な七夕伝説・物語
『 織女牽牛(しょくじょけんぎゅう)の伝説 』
[youtube-adds id=”https://www.youtube.com/watch?v=FCRZZCJwyEQ” player=”3″ style=”mi-flower” colorbg=”FFFFFF” colortext=”FFFFFF”]天界は、天の川の東に住んでいた天帝の娘である ” 織女 ” は、
美しい雲霧消兼という布を織るのが仕事で毎日毎日、
機を織るだけの暮らしをしていました。
何の楽しみもなく、働き続ける娘が可哀想になった天帝は、
天の川の西側に住む働き者の牛飼い ” 牽牛 ” と引き合わせた所、
織姫はすぐに牽牛に夢中になり、仕事を怠けるようになってしまいます。
それに怒った天帝が天の川の橋を壊し、七月七日の夜にしか
二人が会えないようにしてしまったという物語です。
ラブラブ過ぎて仕事が手に付かなくなるって、なんだか人間らしくて共感が湧きます。日本でもこの七夕伝説が、最もポピュラーですよね。
『 牛飼いと織姫の物語 』
ある牛飼いの若者が飼っている老牛と草原に行くと、
突然牛が喋り出し、
「 近くの川で天女が水浴びをしているので
羽衣を取って隠せば、妻にする事ができます 」 と教えます。
牛飼いは言う通りにして、天界に帰れなくなった織姫という美しい
天女と共に暮らすようになり、子供ももうけました。
天界で機織りの仕事をしていた織姫の布はよく売れて、
牛飼いの家も豊かになっていきました。
そんな生活の中、あの老牛が病気になり
「 私が死んだ後、皮をかばんにして黄砂を入れて
いつも身につけて下さい。ご主人様が困った時いつでも手助けできます 」
と言い残し死んでしまいました。
ひどく悲しんだ牛飼いは織姫と子供に、老牛が二人の出会いを
手伝ったのだと教えてしまいます。
羽衣を取ったのが牛飼いだったと知った織姫は、
ひどく傷付いて羽衣を取り返し、空へ飛び立っていきました。
その時、老牛の皮から作ったかばんが、牛飼いと子供の体を
飛べるようにしてくれたので、必死に追いかけます。
やっと織姫に追いつこうというその時、
織姫はかんざしを外し空に線を引きました。
するとその線が大きな川になり、二人を隔ててしまいます。
泣き崩れる織姫を見た牛飼いは、もう何もする事ができませんでした。
それを見た天帝が 「 織姫は川の西側に、牛飼いは東側に住みなさい。
そうすれば二人の縁は切れる事はない。
七月七日の夜に会うが良い 」 と命じました。
それから二人は、天の川のほとりで暮らすようになったそうです。
なんだか切ない物語ですね。羽衣を隠されたと知っても、牛飼いへの想いが消えない織姫の女心が涙を誘います。
日本の有名な七夕伝説・物語
『 棚機津女(たなばたつめ)の伝説 』
日本には 「 棚機津女(たなばたつめ) 」 を
信仰する文化があったと、古事記に記されています。
棚機津女とは七月七日に水辺の小屋に籠り、
神様へ捧げる布を織る巫女の事です。
神話では、七月六日に水辺の機屋(はたや)で神の訪れを待ちます。
その時織った布は神様が着る衣であり、女性はその夜に
神様の妻になり、女性自身も神になるとされていたそうです。
実際の棚機津女は、織りあがった布を棚に置き
機屋を出たそうですが、その際、水辺で禊をすると
町や村が豊穣になり、厄を祓えると信じられていたそうですよ。
たなばたの語源は 「 たなばたつめ 」 から来たそうです。
水辺で神様を待つという所が、中国の伝説とちょっと似ていますね。
『 天稚彦(あめわかひこ)物語 』
[youtube-adds id=”https://www.youtube.com/watch?v=EETesIZW54w” player=”3″ style=”mi-flower” colorbg=”FFFFFF” colortext=”FFFFFF”]ある長者の家に蛇がやってきて、
「 三姉妹のうち誰かと結婚させなければ、お前を食べてやる」
と言います。長女と次女の二人は断りましたが、
心の優しい末娘がそれを受け入れます。
その夜、川のそばの屋敷で末娘が震えながら待っていると
蛇が現れ、美しい男性の姿に変わりました。
その男性は、自分は天稚彦(あめわかひこ)だと名乗ります。
二人は楽しく暮らしていましたが、ある日天稚彦は、
「 用事があって天に帰られなければいけない。私が帰って来なければ
探しに来て欲しい 」 と言って天に帰ってしまいました。
いつまでたっても帰らない天稚彦を、とうとう娘は探しに行きます。
天に登りやっと天稚彦の御殿を突き止めますが、
実は天稚彦の父親は鬼だったのです。
鬼は娘を嫁として認めないと、色んな無理難題を突き付けます。
しかし、娘は天稚彦から貰った袖を使って、全ての難題をクリア。
とうとう鬼は嫁として認めたのですが、
「 月に一度しか会う事を許さない 」 と鬼は言います。
それを娘が年に一度と聞き間違えると、鬼は 「 それでは年に一度に 」
と言い、瓜を地面に打ち付け天川を作ってしまいました。
それから二人は、七月七日にだけ会うようになったのです。
彦星の語源のもとは天稚彦だと言われています。男性が天界、女性が人間のパターンも面白いですね。一途な娘が健気で、日本らしさを感じる物語です。
七夕伝説を子供が簡単に分かるように、物語を上手に読み聞かせるポイント
様々な七夕伝説をご紹介しましたが、昔の物語ですので子供にとっては、難しい名称や時代背景がたくさんあります。読み聞かせる時には、子供でも分かるような工夫をすると良いと思います。
今はあまり使われていない単語を、現代風にアレンジして、最初に単語が出た時に説明してあげたり、絵本や紙芝居を見せながらの読み聞かせも、子供の食いつきが良いと思いますよ。例えば屋敷は大きい家、天帝は偉い神様、棚機津女は神様の布を織る特別な女の人などで、言い換える事が出来ますよね。
さらに話の合間に状況説明を詳しく説明してあげると、子供が自身で考えるきっかけにもなります。
織女牽牛の伝説なら「 天帝はお父さんだから織姫が心配だったんだね 」「 なんで織姫はお仕事しなくなったのかな? 」 など登場人物の気持ちを想像させると、物語をよく聞いてくれるのではないでしょうか。
七夕伝説はロマンチックですし、ファンタジーとしても面白い話がたくさんあるので
読み聞かせておくと、より七夕の日が楽しく過ごせると思います。
おわりに
中国と日本の 『 七夕伝説 』、どの物語がお好きでしたか?初めて知った物語もあったのではないでしょうか。どれも子供に聞かせたい壮大なストーリーで素敵でしたね。
教訓になるようなお話もあるので、子供とあれこれ話し合いながら読み聞かせして、
楽しい親子の時間を過ごす、きっかけにして頂けたら嬉しいです。
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