『入学祝い・入園祝いに!』 のし袋の書き方とマナー|のし袋の正しい選び方と包み方もしっかり覚えちゃおう
入学や入園に合わせて、入学祝いや入園祝いを贈る時期に
なって参りました。その際、のし袋に包んでお渡しすると思います。
ですが、その正しい書き方に自信がありますでしょうか?
のし袋となると、改まった場で使う物になりますから、
やはりキチンとした書き方を知っておきたい所。
今回はそんな、のし袋の選び方から書き方、包み方など、
基本となるマナーを一通りまとめてみました。
もちろん、入学祝い・入園祝い以外のお祝いでも役立ちますよ。
Contents
のし袋の選び方と種類を間違えないように注意!
はじめに、のし袋の選び方についてですが、
のし袋一つ取っても、用途によってたくさんある種類の、
色や水引きの形の違いに、困った事があるのではないでしょうか。
まず、お祝いごとに贈る際の
水引き、のし袋の色ですが、紅白が基本になります。
①. 一万円以下の金額を送る場合は、
一般的に「 封筒型 」か「 多当折型 」を使います。
②. 一般的に封筒型は関西、
多当折型は関東で使われるようです。
③. 一万円以上の場合は、印刷された物ではなく、
紅白の水引きの付いた物を選びましょう。
次に、のし袋に印刷された水引き、
あるいは、添えてある水引きの結び目の種類には、
「 結びきり 」 と 「 蝶結び 」 があります。
この水引きの形は、贈る際の行事で選ぶことになります。
結びきりは 「 結び目が固くて簡単には解けない 」 形で、
主に結婚やお悔やみ事など ” 一度きりであって欲しい事 ” に用います。
蝶結びは、結び目が何度も結び直せる形である事から、慶事や、
” 何回あってもいい事 ” に使われる形になります。
入学祝い、入園祝いには、この蝶結びを用いるのが一般的です。
入学祝い・入園祝いの表書きの正しい書き方
では、入学祝い、入園祝いの、のし袋の表書きですが、
どう書けば良いのでしょうか?
表書きは、毛筆か筆ペンを用いて書くのが基本です。
その際、墨は濃い黒を使って書きましょう。
まず、上段には 「 祝 御入学 」 「 祝 御入園 」 と書きます。
” 祝 ” に続く文字の間は詰めても良いですが、
四文字で縁起が悪いと思うのであれば、少し祝の字を
大きめに書いて、少し間を開けると良いでしょう。
気ごころの知れた間柄であれば、「 御入学(御入園)おめでとう 」
と小さな字で添えてもいいと思われます。
下段には、贈る自分の名前を書きましょう。
個人なら中央に、夫婦で贈るのなら、
右側に夫の名前を、左に妻の名前を書くのが一般的です。
夫婦の場合は、妻の部分の苗字は省略しても構いません。
連名の場合は3人まで氏名を列記するようにします。
ちなみに、上下関係がある場合ですが、
右側から地位が高い順番に名前を明記して下さい。
友人同士なら50音順に書くと良いでしょう。
中包み・中袋の書き方は?
中包み・中袋にも、金額などを書いておきましょう。但し裏に金額を
記載する欄があるかないかで、書き方は変わってきます。
金額を記載する欄がない場合は、表中央に「金、○○ 圓(円)也」と記載し、
裏には、贈る側の住所と名前を書いておきます。
金額を記載する欄がある場合は、裏に「金、○○ 圓(円)也」と記載、
表には、左側に住所と名前を記載します。
金額の書き方は、アラビア数字は使わず漢数字で書きましょう。
のし袋の正しい包み方は?ポイントは折り返しの順番!
のし袋の包み方にもマナーがあります。これを守らないと
とても失礼なので、気を付けておきたい所ですね。
水引きのあるのし袋の場合、
外袋の裏側の 「 折り返し 」 の順番を守らないといけません。
お祝い事の場合は、” めでたい上向きの気持ちを受ける “、
という意味から、上向きに来る折り返しを外に向けて重ね、
その上から水引きをつけるのが基本です。
これは 『 祝い重ね 』 と一般的に呼ばれます。
葬儀などの弔辞の場合には反対に、
下向きが外に向くように重ね、水引きを付けます。
袱紗(ふくさ)の包み方と、のし袋を渡す際のマナー
のし袋を直に持っていくのは、失礼に当たりますので、
基本は袱紗(ふくさ)に包んで持って行きましょう。
袱紗の色も沢山ありますが、基本的に慶事やお祝い事の場合は、
赤やオレンジなどの、暖色系を使うのが一般的。
反対に、弔辞やお悔やみ事の場合は紺や緑など、寒色系を使います。
ちなみに、紫色の袱紗であれば、慶事と弔辞、どちらでも
使うことが出来ますので、一枚あると何かと便利です。
最近では、金封タイプの物もありますが、基本は四角い形です。
金封タイプの物であれば開く時、弔辞の際は左開き、
慶事の際は右開きと覚えておきましょう。
金封タイプでないものは包む必要がありますが、
包み方としては、最終的に右開き、左開きになるように畳みます。
①. ◇ 型に袱紗を置き、中央にのし袋を縦に置く
( 表書きが正面に来るように置きましょう )
②. 広げたい方向と反対側を畳む
( 慶事なら左から、弔辞なら右からです )
③. 下、上と畳み、残った部分を重ねるように畳む
④. 端の角を裏へ折り畳む
と包むのが一般的な方法です。
また、渡し方の一般的な作法として、
手渡しの際に袱紗から出して、相手の方にお渡しします。
まとめ
歳を重ねるごとに、慶事に限らず色々な場面で、
のし袋を使うことが増えてくると思います。
その際、書き方とマナーを覚えておけば、
急なお祝い事などにも対応しやすくなりますよね。
入学祝い、入園祝いとなれば、渡すこちら側としても、
しっかりとした応対を心がけたい所。ポイントを押さえて、
贈る側にも喜んでもらえる、贈り物にしましょう。